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漬物のまちで本格漬物作りの扉が開く!なら漬作りのはじまり はじまり~

深谷は野菜のまち!そして漬物のまち!そんな深谷で漬物のプロに教わるなら漬作り教室が始まりました。「漬物をイチから漬けてみたい」の願望を叶える、ちょっとマニアックで手間のかかる「なら漬」作り教室にふかやさいアンバサダーの牧野が潜入取材!4回に渡る教室の初回をリポートします。

なら漬は「○○」に仕込む!

今回仕込むなら漬の原料は1個の重さが12㎏程にもなる巨大なウリ科の夏野菜「白瓜(シロウリ)」。一般的なきゅうりを白く大きく太くしたようなフォルムで地元で収穫された新鮮なもの。白瓜が収穫できるのは夏なのでなら漬は「夏」に仕込むのが鉄則だそうですよ。白瓜がどうしたら琥珀色のパリパリしたなら漬になるのか?野菜ソムリエ的にも気になるところ。

漬物の魅力を伝えたい

なら漬作りを教えてくれるは老舗漬物屋マルツ食品の社長 鶴田健次さん。「今回のなら漬に使う材料は、白瓜、あら塩、酒粕、三温糖、黒糖のたった5つ。難しいことはないので簡単ですよ」と慣れた手つきで白瓜の下処理を開始。なら漬作り教室を始めたきっかけを伺うと「食生活の変化で漬物を食べる機会や作る人が減っている。漬物の魅力を漬物屋から発信して、より身近に漬物を感じてほしいから」と鶴田さん。「全国でもなら漬教室を開催しているのは珍しい。私もチャレンジすることが好きなので参加された皆さんと一緒に本格的ななら漬を漬けてみたかった」と話してくれました。そういえば、漬物工場に併設するマルツ食品さんの直売所には様々な野菜の漬物がいっぱい。いろんな形で漬物の魅力を伝えているんですね。

そうそう最初に「深谷は野菜のまち!そして漬物のまち!」とお伝えしましたが「深谷は関東一の漬物処」と言われているそうですよ。昭和30年ごろ東京練馬で作られていた練馬大根が、都市化により深谷へ産地移動してきたみたいです。それがきっかけでたくあん等の漬物作りが盛んになったとか。マルツ食品さんがある深谷市岡部地区は特に漬物業者が多い地域で、なら漬の材料となる「白瓜」の産地でもあるそうです。まさに地産地消!

さあ、なら漬はじめましょう

さぁ~てと、なら漬つけましょう!なんでもやってみたい性分の私は作業にワクワク!まずは白瓜を包丁で縦に真っ二つ。白瓜の意外とかたい皮に苦戦しながらも、単純なカットは集中してなんだか気持ちいい。マルツ食品さん伝統の道具、専用の竹ヘラでくるりと、つるっと種を取るのもまた楽しい。「簡単そうで意外と難しい。」と参加者の声もチラホラ聞こえてきます。なんでもこれはマルツ食品伝統のヘラで何十年も使用しているそうですよ。どおりで年季が入ってる!種を取り終えた白瓜が山積みされるとなんだか達成感と充実感があり、職人気分に。最後は塩と県内の酒蔵から仕入れた酒粕をたっぷり塗って樽の中へ。この塩加減、酒粕のすりこみ具合も「いい加減」が大事!リズムに乗って塗り込みました。そして、酒粕を使う量がハンパない!!なら漬が高級品なのもわかる気がする漬け込み1日目でした。プロに教わりながらでないとわからない、やってみないとわからなことがたくさんあって発見の連続!

みんなで漬けるとめっちゃ楽しい!

なら漬作り教室は今年で3年目。こちらが今回ご一緒した漬物仲間。リピーターの方も多くまるで職人みたいな手つきの方もいらっしゃいました。回を重ねるごとに人気が出て今年はなんと1日3回講座を設け、合計32名が参加する人気の講座になったそうです。私が参加したのは午後の部の教室。ご一緒した方に参加のきっかけを伺うと、「奈良県出身でなら漬には親しみがあったが作ったことはなかった。深谷でなら漬け作れるならと思いチャレンジしました。」となら漬作り初体験の女性。また、「昨年初めて参加して、できあがったなら漬のおいしさに感動。さらに友達に配ったらすごく喜んでくれたので、今年も参加しました。できあがりが楽しみです。」と都内から参加の野菜ソムリエ。

一人で漬けると孤独になりがちな作業も、みんなで漬けると楽しいイベントになるんだな~と実感。最後は酒粕でフタをしてっと。「まだ全然茶色じゃない…。いつになったら茶色になるんだ…。早く次の工程に進みたい…」でも、今回はここまで!そんなにすぐには漬物はできませんな。

ゆっくり、じっくり、手間暇かけて…。「おいしくな~れ、おいしくな~れ」と願いをかけて。1ヶ月後の姿を楽しみに教室は終了。参加者は口をそろえて「次回この白瓜がどんな変化をしているのが楽しみ~」と笑顔でお開きとなりました。

今回は、なら漬け体験1回目の模様をお届けしました。白瓜の大きさややわらかい酒粕の感触、漬け込み具合など、体験してみないとわからないことたくさん。

今年のなら漬作り教室の申込みは終了していますが、なら漬を食べたくなってしまった方はぜひマルツ食品さんへお越しくださいね。鶴田社長がいたら、漬物談義ができるかも。

次回の作業は8月20日。漬け込んだ白瓜がどのような変化を遂げているのか?お楽しみに~。

ちなみに、2024年1月にはできあがったなら漬を使用した「なら漬ランチ会」を開催予定だそうですよ。日程決まりましたらまたお知らせしますね!

なら漬作り体験のほかにもベジタブルテーマパークフカヤでは野菜を楽しめるイベント盛りだくさん。気になる方はこちらをチェック!

INFORMATION

世界に一つだけ!老舗漬物屋から伝授!なら漬づくり教室

■教室日程(今年の申込は締め切りました。)

2023年7月23日(日)から2023年11月までの4回講座

■教室会場・店舗(漬物の購入ができます)

マルツ食品株式会社

■住所:埼玉県深谷市岡部1974-5

■TEL048-585-3380

■定休日:なし

■駐車場:平日4台 休日20

■アクセス:JR深谷駅から車で11

ふかや花園プレミアム・アウトレットから車で14

 

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

深谷へのアクセスはこちら
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