週末農業体験!ブランド野菜を育ててみよう。~定植篇~【イベントレポート】
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週末農業体験で「深谷ねぎオーナー」に!
地域を代表するブランド野菜である「深谷ねぎ」。参加者が実際に定植から収穫までを行うことで「深谷ねぎオーナー」となるイベント。会場はここ、「マルカクのタネ」さんの深谷ねぎ圃場。総勢で10組以上もの深谷ねぎオーナーにエントリーいただきました。
当日はあいにくの天気で自由参加となりましたが、深谷ねぎの歴史や特徴、育て方について学ぶため、15名の方が会場に集まりました。
新型コロナウイルス対策もばっちり。消毒・検温・マスクをし、ビニールハウスの中へ。
イベント参加費は地域通貨「negi(ネギー)」でもお支払いができました。キャッシュレスが叫ばれる中、こういった取り組みがあることで安心して参加できますね。
主催者である「マルカクのタネ」代表取締役社長の宮下 誠さん。
「実際に深谷ねぎの定植から収穫まで行っていただく中で、深谷ねぎの魅力について理解を深めてもらえたら。」と宮下さん。今日はよろしくお願いします!
溝切り
まずは宮下さんに案内され、深谷ねぎの圃場へ。
定植の前に圃場の土の「溝切り」を行います。専用の機械で土を掘り起こし、溝を作ります。
溝切りはおいしい深谷ねぎを栽培する上でとても大切な作業。まずは溝を作ることによってその後の「土寄せ」というねぎに土を被せていく作業を効率的に行うためにも必要な作業です。ねぎは、光が当たらない部分が白くなります。「土寄せ」は土を被せていくことでねぎに白い部分を作っていく作業で、土からのストレスを受けることで太くて甘いねぎになるとのこと。
前日までの雨で土の状態が危ぶまれましたが、当日なんとか溝切りができるくらいまで土が乾いたため予定を変更し、参加者も溝切り体験ができることに。「機械が重たくて最初は操作が難しそうだなと思いましたが、思ったよりもサクサク進むので楽しい」と話すのはご家族で参加されたタテミチさん。宮下さんに誘導されながらぐんぐんと掘り進めていく様子は大迫力!参加者から「お~!」と驚きの声が上がります。
深谷ねぎについて深く知る
溝切りをしたらビニールハウスで宮下さんから深谷ねぎについてレクチャー。
深谷ねぎが盛んに栽培されるようになったのは明治30年代ごろ。深谷はかつてたびたび利根川の氾濫が起こる地域でした。しかしこの氾濫によってねぎの栽培に適した肥沃な土壌が形成されたんだそうです。また、ねぎは寒さなどのストレスを受けることで甘みが増します。深谷の冬はとても寒く、こうした要因から、深谷はおいしいねぎを育てるにはとても良い環境なんだとか。
深谷ねぎは定植してから90日~100日ほどで育ちます。普段はある程度育ってきた段階で先端をカットします。
続いて宮下さんが見せてくれたのは深谷ねぎの栽培ポット。一見すると普通の苗床のように見えますが、よく見ると小さな部屋に分かれていて、その一つひとつに苗が植えられています。手作業で植えていくとすごく時間がかかりそうですが…一体どのように植えていくのでしょうか。
いざ、定植!
土の状態も良好にむかったので、宮下さんの説明の後は再び圃場に移動し、定植作業に挑戦することができました。
こちらが定植用の機械、「ひっぱりくん」。手作業で定植していた時代は、作業に2~3週間ほど要していたほど時間のかかる工程でしたが、こちらの機械が開発されたことによって1000㎡程度であればわずか数時間で定植作業ができるようになりました。
親子でイベントに参加したシュン君。ちょっと重たそうですが、宮下さんに導かれながら頑張って植え付けていきます。
「ひっぱりくん」のおかげであっという間に定植できました!自分が定植した場所には目印として立て札を立てておきます。立札には自分の深谷ねぎの名前やイラストなど、参加者思い思いの目印が書き込んであります。
数年前に深谷に移り住んだというヒラサワさんも、今回の参加者。
ヒラサワさん:せっかく深谷に住んでいるので参加してみました。実際に植えてみることで深谷ねぎに親しみが湧いたような気がします。深谷に来てすぐの頃、実家に深谷ねぎを贈ったらすごく喜んでくれたので、今度は自分で育てた深谷ねぎを贈りたいと思っています。
今回は、深谷ねぎについて深く知り、実際に定植していく模様をお届けしました。日常的な深谷ねぎのお世話は「マルカクのタネ」さんにお願いしながら、参加者は年内にあと3回圃場で作業をします。夏から秋にかけて「土寄せ」や除草作業を行い、順調に育てば12月頃に収穫を行います。次回は7月ごろに開催予定。イベントの模様は随時お届けしますので、どうぞお楽しみに!