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田植えから4か月!ついにこの日がやってきた!

どろんこまみれになりながら、皆で稲を植え付けたのは6月。暑い夏が過ぎ、収穫の時期を無事迎える事が出来ました!本日は「おこめつくり隊2023」後編です!

前回の田植えの様子はこちら

酷暑にも負けず育った、見事な稲の穂

田植えの日も青空が広がり、植え終わった田んぼの緑と青空がキレイでした。収穫を迎えた田んぼは黄金色に変わり、立派に実った稲の穂が秋風に揺れています。今年の夏は、猛烈な暑さで、全国的にお米の質が悪いとの事でしたが、しっかりと実ってます。今年植えたのは暑さに比較的強い、埼玉県オリジナル品種「彩のきずな」。もっちりとした食感、爽やかな甘みと旨さ、弾力のあるなめらかな食感が特徴だそうです。暑い埼玉で作られた品種だから、今年の夏にも負けなかったのでしょう。これからの地球沸騰時代、更なる改良が必要になっていくのでしょうか…。

続々と集合!今回の収穫を心待ちにしていた田植え参加者の方々が続々と集合し、まずは説明に耳を傾けます。前日からホテルに泊まって、当日に備えたという親子もいたとか‼どれだけ心待ちにしていたかわかりますよね!子供達からは「早く刈りたい~!!」との声も上がります。

いざ!収穫!

田んぼではJAの方から束ね方などをレクチャー。「まずはイネの穂束を掴み、下から5㎝くらいの所を鎌で刈る。4束刈ったらそれらをあわせ、下から四分の一位の場所を紐できつめのリボン縛りをするんだよ。」と。さてさて皆さん出来るかな?根元を持って、ジョリジョリと鎌を動かせば意外とすんなりと刈れているようにも見えましたが、「かたい!」と苦戦する声も。子供にとっては、結構なかたさがあり、「昔はお米を食べるのにもこんなに大変だったんだね。」と話す親子さんもいらっしゃいました。本当ですよね。人力ですもん。刈り取った稲を紐で束ねます。親子での共同作業、思い出になりますよね。刈る人、束ねる人と自然と作業が分担されていました。手植えした稲は、植え幅の関係等から機械で刈れないんだそう。 全部手で刈るのは大変・・・。そんな中、一心不乱に機械の如く刈る少年!本当に凄い刈りっぷり。見事でした。あっという間に、稲の束が積み重なってきました。流石に、「手が痛い」「疲れた」「暑い!」とあちこちから聞こえてきます。気がつけば、半袖になってしまう子もいました。「大変な仕事だね。今の作業は機械だとしてもお米を感謝していただかないとだめだよ。」と話す親子もいらっしゃいました。

収穫の後は

みんなで収穫した後は、 はざ掛けという作業を行います。 機械のない時代の乾燥方法で、束ねた稲を二手に分けて竿に掛けていきます。この竹で組んだ三脚を「はんで」というそうです。因みに、私の地元茨城県では「おだ掛け」と言いますが、調べたところ茨城県や千葉県など地域限定の表現だそう。様々な呼び方があるそうです。子供達は率先して稲を掛けていきます。途中で落としてしまったり、悪戦苦闘しながらも穂を干していく姿を見て、本当に手間のかかる作業だと感じました。最近なかなか見る事が出来なくなった、はざ掛けのある風景は綺麗ですね。稲の穂の黄金色が本当に美しい。機械なら湿度設定すれば良いのですが、天日干しは、本来毎日水分計で計測し、水分を15%にまで乾燥させるそうです。秋の風に当たれば、夜露も半日で乾くそうですよ。

お米は種

見本においてあった脱穀済みのお米。稲の穂から外しただけのもみの状態。この状態って要は、稲のタネ。お米の粒って、意外と皆さん忘れがちですが、種を食べてるんですよね。精米したお米は蒔いても芽は出ませんが、もみの状態なら出ます。玄米も発芽率は下がるようですが、胚芽という芽になる部分が残っていれば芽は出ます!

稲刈り後にも楽しみいっぱい

田植えの時も田んぼの生き物に夢中になる子達がいましたが、今回も虫カゴ持参で、生き物に夢中!稲を刈るとゾロゾロとでてくるカエル達!苦手な方は、ビックリしちゃうくらいの数!稲刈り体験でも、田んぼの生き物に触れられて、大満足な子供達。楽しみは刈るだけじゃないんですよね。「トカゲを捕まえたから、餌になる虫を捕まえる!」と意気込む子もいました。

楽しいお食事Time!

地元食材を使用し農協職員さんが作ってくれた豚汁は今回も大人気。私も頂きましたが、やっぱり美味しいです!新米のおにぎりもいただきました。つぶがしっかりしていて、シンプルな塩むすびですが、米の甘さが引き立ち本当に美味しかったです。子供達も、ご飯の前にまずはきゅうりをパクっと。嬉しそうな顔を見ていると、こちらも笑顔になりますね。きゅうりの浅漬けも用意されていましたが、暑かったせいか、あっという間に空っぽに。作業でお腹が空いたのか、小さな子でもおにぎりを完食している子もいました。お米の美味しさが子供達に伝わったのですね。「お米を食べるまでの大変さを知れて良かった。」や「来年も参加したい!」との親子さんの声もありました。本当に尊い手作業でした。田植え体験に稲刈り、お昼ご飯に新米5キロのお土産がついた、「おこめつくり隊2023」は大盛況で終了となりました!また、来年も楽しみですね。子供たちが泥んこまみれになって、苗を植え、楽しそうに田んぼの生き物に触れ、大変な作業にもかかわらず、汗だくになりながら稲を刈り、皆で食事を共にする。出来そうで意外と出来ないこの貴重な体験は、子供達にとっても大切な経験ですが、大人にとっても貴重な体験で、改めて「食べるという事」を体感出来たと思います。ベジタブルテーマパークフカヤでは農や食に触れるイ ベントがまだまだあります。 こちらのイベントページをチェックしてみてください ね!

INFORMATION

花園農業協同組合(JA花園)

住所:深谷市小前田1169
TEL:048-584-2166
FAX:048-584-0490
ホームページ: https://www.jahanazono.jp

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

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