94320馬場ファミリー農園×べジタブルテーマパークフカヤ|深谷農業(笑)学校  深谷ねぎオーナー2回目~最終回

馬場ファミリー農園×べジタブルテーマパークフカヤ|深谷農業(笑)学校 深谷ねぎオーナー2回目~最終回

投稿日:
  イベントの概要はこちらをご覧ください

深谷ねぎオーナー2回目

苗を植えてから約2か月、夏真っ盛りの723日に2回目が開催されました。あの小さかった苗が、なんとなくねぎらしい姿になっていましたが、勢いのある雑草に囲まれ、まだ心もとないサイズ感。この日の作業は、除草、施肥、土を平らにすること。 覚悟していた暑さも思ったほどではなく、心地よい風が吹く中の作業となりました。それでも、馬場ファミリー農園さんは、遮光テントや冷たい麦茶などご用意してくれ、「暑いので、作業は1時間程度で終わるように頑張りましょう!」という優しい配慮の声掛けで始まりました。 バケツと草取り用の鎌が配られ、手始めに憎らしいほど元気に生えている雑草を抜く作業から。コツは、「できるだけ根っこから抜く」ということ。この2か月間、馬場さんが何度か草取りをしてくれていたということですが、この時期はあっという間に伸びてしまうそう。まさに雑草との戦いです。深谷ねぎオーナーのみなさんも一斉に除草作業をスタート。無心に抜いているとつい集中してしまいますが「こまめな水分補給」も大事な作業の一つ、と馬場さん。 前を見ると長い道のりに感じますが、振り返るとささやかな達成感。ねぎも喜んでいるようです。 雑草はとても強いため、抜いてそのまま置いておくと、また生えてしまうとのこと。抜いた雑草はしっかり袋に詰めて、馬場さんが持ち帰りました。 施肥は苗の時に1回、その後2回と全3回。そのうちの1回を体験。まき方にもセンスがあるということで馬場さんより手ほどき。パラパラとふりまくそうです。続いて虫よけ用の薬もまきました。赤い丸の、葉に白く絵をかいたような跡は「ハモグリバエ」、青い丸の葉の縮みは「ダニ」によるものだそうです。薬とはこれらを寄せ付けないための農薬の一種。なるほど勉強になります。 続いて土をならす作業。これは機械を使うので、馬場さんのお手本を見てからいざ出陣。みなさん筋が良く、重い機械もコツをつかむと意外にもスイスイ。 そしてこのようにねぎ畑が美しく生まれ変わりました。 初回に掲げた看板が風雨にさらされて見づらくなっていたので、今回気持ちも新たに書き直しました。看板を一つ一つ拝見しながら、みなさんのねぎ愛が深まっているのを、じんわりと感じました。 ここまでの一連の作業は予定通り小一時間で終了。馬場さんより、ねぎらいの枝豆ととうもろこし、じゃがいものお土産がありました。こういった馬場さんの心遣いが実に嬉しく、みなさんも大変喜ばれていました♪

深谷ねぎオーナー3回目

除草してからさらに3か月、1022日に3回目が開催されました。季節は初秋のはずが、当日は夏のような暑さ。ねぎの様子はというと、しっかりスクスクと成長していました。馬場さん、お世話をありがとうございます。 そうそうにバケツと鎌が配られ、まずは畝の間の大きい雑草のみを除草。3回目ともなるとオーナー同士の絆もだいぶ深まり、お一人参加やお休みの畑は、自然とみんなでカバーし合い、あっという間に除草作業終了。 続いて土寄せの作業。生長に合わせて土寄せすることで、軟白部分を伸ばします。計5回行う作業の一コマ。鍬を使った手作業と機械と両方体験しました。機械は細いところを進むのに体幹が求められ、バランスを要する作業でした。馬場さんの指導を見つつ、プロはさすがと実感。こういった機械の作業は、非日常体験のため、みなさんとても楽しそうでした♪ 土寄せして、ねぎ畑がこんなに美しくなりました。 この日は馬場さんの提案で、数本抜いて持ち帰り。今日の味と12月収穫するねぎとの味の変化を楽しんでみましょう!ということで早速抜いて、専用の袋に入れると、みなさんグっとテンションが上がります♪ ねぎ畑の横に、馬場さんが大根とレタスの種を植えてくださったということで、この日はそれも収穫体験。大根はまだ小さく間引き大根としてお持ち帰り。参加者の中にはこどもの施設で働いているという方がいらして「食堂のお味噌汁に入れます!」とのこと。加えてねぎらいの品は、新米(「彩のきずな」なんと特A!)。嬉しいお土産に、お疲れのみなさんの足取りが心なし軽やかに~。馬場さんありがとうございます。

 深谷ねぎオーナー最終回

最終回はさらに2か月後の1210日に開催されました。季節は冬なのに何と気温20℃という異例の陽気。みなさんの日ごろの行いがよいのか、全回とも天気に恵まれ、青空の下の作業となりました。あれからねぎは、実に見事に成長していました。オーナーさんたちも、到着するや「オー!」という歓声とともに写真撮影。私もこんなに見事なねぎは初めて見ました。 この日の作業はとにかく収穫!約20㎏を収穫して、用意された米袋に詰めます。鎌で土を崩しつつ、ねぎを抜く作業に、防寒どころか汗だくになりました。ねぎを手に、みなさんのこぼれんばかりの笑顔が印象的でした。 この後はパティオに場所を移して収穫祭♪ 抜きたてのねぎをカルソッツ(焼きねぎ)にしていただきます。馬場さんとスタッフが先に準備をはじめ、炭をおこして、深谷名物「煮ぼうとう」も作ってくれました。汗を流した後はより一層美味しく感じるに違いありませんね。 4回のイベントもついに終了。わずか4回、しかも畑で数時間しか会っていないとは思えないほど、ねぎがつないだ仲間の絆が印象的でした。小さな苗を大きなねぎに育て上げ、最後はその美味しさをみんなで分かち合う。とってもシンプルなことですが、日常にはなかなかない、貴重な体験だったと思います。参加者は、下は高校生から上はシニアまで。焼肉店を営む方は「自分で育てたねぎをお店で出したい」、食品加工業を営む方は「自作のねぎで餃子を作りたい」、また、「お世話になっている方に配りたい」と、畑の写真付きの素敵なレターを見せてくれた方も。馬場さんのさりげない気遣いがとても暖かく、心地よかったのも忘れられません。 私も自分で育てたねぎを収穫させていただき、とても感動しました。来年の深谷ねぎオーナーが、今から楽しみです。オーナーのみなさま、馬場さん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした!   執筆:ふかやさいアンバサダー 牛原 琴愛さん