ひとり一人のライフスタイルに合わせた健康をデザインする大慶堂

「ひとり一人のライフスタイルに合わせた健康をデザインする」に心惹かれ「大慶堂」を訪ねました。「大慶堂」は大正2年、埼玉県深谷市仲町の地でくすり屋さんとして始まり、2023年になんと創業110年を迎えます！　保険調剤、漢方相談、在宅医療支援や、カラダに優しい食を提供するカフェ、エステサロンまで展開しています。「漢方薬局」というと敷居が高く、入りにくい気が・・・。ところがドアを開けるとそこは癒しの空間、優しく迎えていただきました。

内側も外側も健康で美しくありたい

深谷市柴町西の「大慶堂　漢方薬局」で、社長の大谷まり子さんにお話をうかがいました！「大慶堂は地域の皆様の健康に寄り添い、歩み続けています。 カラダの持つ力を引き出しながら問題を改善していく『漢方』を通じて、健康、ダイエット、エステ・美容など、それぞれの分野のエキスパートが一生懸命取り組み、地域のみなさまが毎日を活き活きと楽しく過ごせるようサポートしております。」とのこと。店内には漢方相談のほかにダイエット相談やエステコーナーも。ドキッ！脂肪の模型（汗）

漢方薬局のエステ

店内では身体の血行を改善し、身体の内外から「美と健康」を実感できる漢方薬局ならではのボディやフェイシャルエステ、ヘッドスパや漢方スチームが体験できます。漢方スチームとは600年の歴史がある民間療法。こちらでは東洋医学の陰陽五行に基づき、体調やお悩みに合わせて生薬をチョイスしてくれます。体のバランスが整いそう〜。

居心地の良い三つの秘密

話が弾み、リラックスしてついつい長居をしてしまいました。居心地良くいられるのは三つの秘密がありました。一つ目はお店で入れていただいた美味しいハーブティー。そのハーブティーに含まれるレッドルイボスはカルシウム、亜鉛、マグネシウムなど、ミネラルやフラボノイドが豊富に含まれた最高級グレードの茶葉。ビタミン、ポリフェノールが豊富なラズベリー、鉄分、葉酸、食物繊維が豊富な棗、楊貴妃が毎日食べていたというクコの実、そのほかにシナモン、みかんの皮をブレンドしたハーブティーは、巡りが良くなって心も身体もほぐれる気がします。「温活ルイボスティー　Birth」は日々の健康相談でお客様の声から作られた「2020 JAPAN GIFT AWARDS　日本ギフト大賞　埼玉賞」を受賞しています。香りが良くて癒される、体がじんわりと温まります。

二つ目の秘密は、大谷さんが惚れ込んだ椅子です。この椅子は高さが絶妙で、ゆったり包み込まれるような座り心地。肘掛けは楽に立ち上がれる設計です。木肌の滑らかさに癒されます。相談しやすい心遣いですね。来店した人の心も身体もほぐします。

三つ目の秘密は専門性の高いスタッフの皆さんです。『漢方』はオーダーメイド。ひとり一人の体質も違えば、ライフスタイルも様々です。安心して相談でき、自分の健康をサポートする場所があれば、心強いですね。
予約いっぱい人気薬剤師、不妊カウンセラーでもある岡理絵さんは大谷さんの実妹。優しく柔らかな印象です。皆さん本当にお美しく、「気・血・水」の流れが良いのだと見惚れてしまいました。店長の石岡美加さんはポジティブで元気いっぱいの笑顔、明るいパワーをいただきました。
左より　岡さん、大谷さん、石岡さん

健康サポート薬局として

大慶堂グループでは、外来受診日だけではなく、在宅医療や入院時など、他の医療提携施設との対応、連携を取り入れる地域連携薬局の認定や、厚生労働省基準適合の健康サポート薬局として認定を受けている薬局もあります。訪問看護ステーションは患者様だけではなく、家族の方のサポートにも献身的に取り組んでいるそうです。大谷さんは「スタッフの医療レベル、意識の高さ、献身的なサポートを信頼していますし、大変誇りに思います！」と、終末期医療の看護をする家族には、どれほど心強いチームか。頼りになります！

最後に大谷さんは「ちょっとした事でも頼れる『駆け込み寺』でありたい。カフェでも薬局でも入り口はどこからでも、沢山の人の力に繋がるお手伝いがしたい！」と力強くお話していました。素晴らしいお話をありがとうございました。

学びもイベントも盛りだくさん

大慶堂グループでは「中医学スクール」、ヨガや四柱推命など、心と身体が喜ぶイベントやセミナーも開催されています。　就寝前に飲むと胃腸が温まり、身体のリカバリーが期待できる「温活薬膳スープ」は店舗、オンラインで販売されているそうです。また、YouTubeでもさまざまな情報を発信されています。

詳しくはこちらをご覧ください↓
■大慶堂HP：https://taikeido.jp/　
■YouTube「まりなおチャンネル」
https://www.youtube.com/@user-td1lr3ey9b

　食べたもので身体は作られる

野菜ソムリエとして興味を持つのは「食」のことです。大谷さんに貴重なお話を聞きました。
「食べたもので身体は作られる！」これは、先代からの言い伝えとお父様から大切に受け継がれていらっしゃいます。お母様は栄養士で、すべて手作りのお食事で育ったそうです。「とにかく腸が大事！」と大谷さんは力説なさっていました。

続けて、「今できることを最大限行い、体内に入ってしまったものをデトックス（排出）する力を備えておくことが大事だと思っています。　普段から自然のものを食べるようにし、お砂糖をやめ、野菜を多く、ミネラルをしっかり摂取し、腹6分目程度を目指すと、多少のものは自分でデトックスできると信じています！和食を積極的に食べましょう。お味噌汁は素晴らしい料理です」とお話しされていました。オススメの野菜は何でしょうか？の問いに「サトイモです」とおっしゃっていました。

サトイモは、いも類の中では低カロリーでカリウムが多く、水溶性・不溶性の食物繊維が豊富、整腸作用・デトックス作用も期待できます。　ぬめり成分のガラクタンは消化管の粘膜を保護したり、免疫力を高める効果があると言われているので、ぬめりも取り除かずにいただきたいですね。そして「深谷は新鮮な野菜がふんだんにあって良い所です」と。野菜や玄米などの和食を食べていらっしゃる大谷さんは内側からも輝いていらっしゃいました！

次はそんな大谷さんの想いが詰まった「薬膳ランチ」をいただきに行きます。

滋味豊か「TAIKEIDO NEO Garden café」

大慶堂漢方薬局から車で5分の場所にある「TAIKEIDO NEO Garden Cafe」へ。３階建ての素敵な建物です。１階は「TAIKEIDO NEO Garden Cafe」、2階は「ホームケア薬局仲町店」、3階は「NEO Aesthetic Salon」です。

ゆったりとした店内、スタッフの皆さんの親切な接客が心地良いです。オムライス、薬膳蒸し鶏、カレー、雑炊など玄米を美味しく食べられるメニューが色々あります。プリンやムースなどのデザート、ドリンクも充実。バナナ酵素スムージーも気になる〜。

今回は大谷さんのおすすめ「薬膳ハンバーグプレート」を注文しました。美しくバランスの取れたお料理が盛り付けられていますね、期待が高まります。ワクワク♪

深谷市の力丸農園のリーキ、田中農場のたまごの煮卵、野菜たっぷりで、クコの実入りの薬膳スープも付いています。ねぎと牛蒡の甘酢漬けがおかわりしたくなるほど美味しい。メインのハンバーグは、豚肉におからや炒めネギなど　厳選した食材をひとつ一つ、順番も考慮して混ぜ込むこだわりようです。柔らかい食感で口の中でほどけます。滋味豊か。噛むほどに甘みを感じる玄米との相性はバッチリです。明日も食べたくなるくらい、ココロにもカラダにも優しい美味しさです。ランチに添えられていた調味オイルやスタッフのイチ押し商品もお店でお買い求めいただけます。

ハーブティーや薬膳食材などカラダに優しい食材が豊富です。

テイクアウトメニューの薬膳キーマカレー丼

　人に優しい深谷城址公園

美味しいものを食べたら、体を動かしましょう。開放感いっぱいの深谷城址公園を散策。深谷上杉氏の城跡で、復元された石垣がある市民の憩いの場。

広々とした敷地で歩きやすいです。こちらの公園はユニバーサルデザイン、多くの人に楽しんでもらえる設計になっています。段差を設けずスロープにし、車椅子やシルバーカーでも、視覚障害の方や幼いお子さん連れの方にも歩きやすい設計になっています。

バリアフリーの園内は案内板やトイレも使い易くなっています。桜の季節が楽しみですね♪広々とした公園内には木陰や屋根付きのスペースもあり、車椅子対応の野外卓で共に飲食ができるのも嬉しいですね。随所にユニバーサルデザイン化された人に優しい設計。もちろん、すべての人が心地よく過ごすことができます。

隣接する浅間神社にもお参り。静かな神社で心が静まりますね。

　「JAふかや　グル米ハウス」は地域の台所

気持ち良く散歩をした後は、車で7分の場所にあるJAふかや「グル米ハウス」に寄りましょう。ココロとカラダを整える総仕上げはやっぱり野菜です！野菜のまち深谷のフレッシュな美味しい野菜を求めて、埼玉県を南北に走る国道17号線から行きやすい直売所を訪ねました。深谷市JAふかや「グル米ハウス」の店長の斎藤達也さんによると、「こちらは深谷市の幡羅地区の110名の生産者が栽培した野菜を扱う直売所です。グル米ハウスと言う名前の通り「お米」コーナーが広いです。お客様が選んだ玄米をその場でお好みの加減で精米するので、酸化せずフレッシュなお米を多くのお客様に求めていただいています。」とのこと。

深谷は花の生産も盛んな地域で色とりどりの花がズラリと並んでいます。更に「事前に予算と好みをお伝えいただけたら、アレンジメントのご注文にも対応できます」と、斎藤さん。お彼岸の頃には沢山のお花が並ぶそうです。

地元の新鮮野菜がたくさんあります。ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、サトイモ、もちろん深谷ねぎ、新戒ねぎもありますよ。新戒ねぎとは深谷ねぎの中でも肥沃な土壌の新戒地区で生産されるねぎで、地元の人たちには「甘くて風味が良い」ことで知られています。12月〜1月に出荷が多くなりますが、1月の大寒の頃は糖度が増し格別だそうです。

甘みが増す冬野菜もお手頃価格で、あれもこれも買いたくなります。

新顔野菜の「アレッタ」を発見。アレッタは葉、茎、蕾すべて食べられるブロッコリー×ケール、日本生まれのアブラナ科野菜です。色々な料理に使えますし、廃棄率もほぼ０も嬉しいですね。

深谷市新戒地区で栽培されるこのねぎは、糖度13度という甘さ。苦味辛みの少ない品種のホワイトスターは繊維も柔らかで、生食もOKの長ねぎです。鍋ものはもちろん、サラダ、グラタン、お肉と組み合わせてもたまらない美味しさ。直径３cmを超えるものもあり、食べ応え満点。新戒ねぎは冬の贈答品としても大人気です。

従業員の女性の方にイチ押しを教えてもらいました。それは、店内で焼いている石焼き芋！きめ細かなシルクスイートの焼き芋は隠れた人気商品です。

ココも人に優しい

低めに陳列された野菜コーナーは、高齢の方でも選びやすく、人に優しい配慮がなされています。野菜の袋には生産者のお名前が明記されているので、〇〇さんの△△が美味しい♪とご贔屓さんが見つかりますね。瑞々しくて新鮮な旬の野菜は、お手頃価格!！夏には美味しいキュウリがオススメです、と斉藤さん。深谷産の卵、漬物、深谷グルメの煮ぼうとうなどの麺も充実してます。

深谷市内には広大な直売所がいくつもありますが、広すぎて疲れてしまう方もいると聞きます。
「グル米ハウス」は品物が見やすく選びやすい上に品揃えが充実しているので、普段使いにとても便利です。駐車場までは段差がないので、重たい荷物を運ぶのも楽でした。従業員の方々が親切に、オススメの食べ方や保存方法を教えてくださいました。こういう触れ合いは大切ですね。地元の新鮮野菜が揃い、地元ならではの食材がお手頃価格で買い求めることができる「グル米ハウス」は優しくてフレンドリーな地域の台所です。

　ふかやさいオススメ料理

「大慶堂」大谷さんに伺ったオススメ料理は和食でした。特に「お味噌汁」そして、オススメ野菜は「サトイモ」です。早速、ふかやさいで具沢山のお味噌汁を作りました。具材は「グル米ハウス」で購入した　サトイモ、新戒ねぎ、にんじん、白菜、椎茸、油揚げ。サトイモは大きめに切ってみました。ねっとりきめ細かな美味しさは何ものにも変え難い。

冬はやっぱりねぎ

深谷の新戒地区で栽培されている「新戒ねぎ」は煮ると柔らかです。ねぎの青い部分はβカロテンが豊富、断面から流れ出る「ヌル」が免疫細胞を活性化させるとか。私の知る限り、ほとんどが葉を切らずに販売しているから、この大切な成分もしっかり食べることができて嬉しいです！でも、一度に使いきれないという方は、小口切りにして冷凍保存もできます。ある程度たまったらねぎ焼きが美味しいです。しらす干しとねぎのペペロンチーノ、ねぎのかき揚げも良いですね。

ねぎの保存は新聞紙に包んで、日光や風の当たらない所に保存すると、長く楽しめます。冬の風邪予防と言えば長ねぎですよね。体を温めて巡りを良くする食材として寒い季節にたっぷりいただきたいです。

110年も地域の健康をサポートなさっている「大慶堂」、美味しい薬膳の「TAIKEIDO　NEO　Garden Cafe」、人に優しい「深谷城址公園」、地域の台所「JAふかや　グル米ハウス」を巡り、身体も心もすっきり！みなさんも野菜のまち深谷でココロもカラダも整えてみませんか？

執筆：ふかやさいアンバサダー　小熊恵子さん