【深谷のやさいびと スペシャルインタビュー】初代VEGE-1グランプリ王者! Café&Dining PORTO×力丸農園×T’z Bakery KOHSHI
2021年7月20日~9月30日に行われた「第1回VEGE-1グランプリ」。記念すべき第1回目となった本グランプリは、地元生産者・事業者とタッグを組んでエントリーした「Café&Dining PORTO」が初代王者に輝きました。PORTOは、力丸農園、T'z Bakery KOHSHIと連携し、力丸農園の野菜にKOHSHIのパンを組み合わせたワンプレートを提供。今回は、VTP事務局が、グランプリに輝いた秘訣やコラボメニュー開発の裏側までお話しを伺いました。
三人のタッグで掴んだグランプリ
————まずは、グランプリおめでとうございます!
PORTO 佐山さん
ありがとうございます。率直に嬉しいです。中間発表時点では3位と、少し悔しい結果だったので、後半はSNSでの告知や、店舗でのお声掛けを積極的に行いました。中間発表をきっかけに闘志に火がつき、この結果に繋がったと思います。グランプリが終わった後もお客様からの反響があり、「もうあのメニューはやってないの?」との声もいただきました。今回の取り組みにはとても手ごたえを感じています。
———飲食店・生産者・事業者のコラボメニューでグランプリに輝きました。メニューを開発する上でのエピソードを聞かせてください。
T’z Bakery KOHSHI 上川さん
今回グランプリに輝いたということで、たくさんの方に支持いただけたということがとても嬉しいです。今回は力丸農園さんのケールを使ったパンを提供させていただきました。最初は生のケールをパンに練りこんでいたのですが、メニューを開発する上でPORTOさんに「フリットにしたほうがおいしいんじゃないか」などアドバイスをもらいながら、少しずつ調整を加えて最終的な形にしていきました。こういったアイデアはやはり料理人ならではの視点だったのでとても刺激になりました。
力丸農園 力丸さん
僕はもう、実直においしい野菜をお届けすることに集中していました。メニューについてはPORTOさんとKOHSHIさんに託し、とてもいい形にしていただきました。
生産者・事業者・飲食店同士の連携を広げていくことがまちの活性化につながる
力丸さん
今回、飲食店、生産者、事業者の連携でこうした結果が出たということはとても価値のあることだと思います。生産者は比較的クローズドな環境に従事していてなかなかPRの場がないので、飲食店や事業者と連携することで自分の野菜のPRにも繋げていけるという点で、こうした連携は自分たちだけでなくまち全体に広がっていったら良い流れが起こるんじゃないかなと思っています。
佐山さん
そこなんですよね。生産者さんがもっと前に出てくるようになればまち全体が元気になっていくと思います。飲食店や事業者は消費者と直接コミュニケーションが取れるので、その中で生産者さんの顔を出していくことで、野菜と生産者さんの顔が結びつき、結果的にPRに繋がるのではないかと思います。飲食店や事業者が生産者さんをリードしていくと同時に生産者さんが前に出てくることで、逆にわたしたち飲食店や事業者もさらに前に出ていけるようになる。まちの中でいい循環を起こしていくためにも、今回をきっかけにほかの生産者さんや飲食店、事業者の間でもこういった連携が起こっていけば嬉しいですね。「ベジタブルテーマパーク」という考え方は農業がさかんな深谷市ならではのもの。生産者さんの顔を出していくという意味でも、VEGE-1グランプリは良いきっかけになると思うので、続いていってほしいですね。
飲食店・生産者・事業者間の連携がもっと活発になればまちはもっと盛り上がっていくと話す佐山さん。これからまちをもっと盛り上げていくために、さらに三人の対談は白熱していきます!
若い人たちがもっと活躍できるベジタブルテーマパークへ
佐山さん
これはアイデアなんですけど、VEGE-1グランプリのU25部門とかあったらいいなと思うんですよね。
上川さん
あ、それ面白いですね。今回はお店対抗でしたが、今度は個人で競い合うとか。
佐山さん
お店対抗になってしまうとどうしても店長やマスターにフォーカスされがちなんですよね。なかなか若い人たちが出てこられないというか。色々な権限も年長者が持っているから、若い人たちの発想が埋もれてしまっているものも多いのではないかなと。そういうものに光が当たるような取り組みがあったら面白いですよね。
力丸さん
僕も賛成です!生産者も新規就農者など若い世代は特に埋もれてしまいがちで。飲食店や事業者と同じく権限は「親」と呼ばれる年長者が握っている場合が多いんですよね。社会とのつながりも「親」によるところが大きいので、若い世代が孤立してしまうケースもあるんです。でも若い人たちのアンテナとか情報発信力はものすごくて!僕は最近Instagramを頑張っているんですが、若い人たちには敵わない(笑)色々教えてもらいながら訓練中です。
上川さん
僕たちはSNSを使いこなすのには訓練が必要ですが、若い人たちって生活の中に既にSNSを使った情報配信が浸透しているんです。若い人たちの宣伝力はものすごい武器だと思いますし、そういった環境に身を置いている世代から出てくるアイデアは僕たちにとっても刺激になるはずです。そういうものが埋もれてしまうのはもったいないと思うので、ぜひやりたいです!
佐山さん
表彰対象がお店から個人になるというところも面白そうですね。もっと個人にスポットライトが当たるようになれば、お店にとっては他のお店と差別化できる価値になると思いますし、年齢に関係なく個人が評価されることで、若い人たちが事業を起こしやすくなったりもするのかなと思います。
まずは、次回のVEGE-1グランプリでもう一回グランプリを獲って、その次は若い人たちにバトンを繋げていきたいです!
まとめ
飲食店・生産者・事業者が力を合わせて勝ち取ったグランプリ。ぜひ皆さんもお店に足を運んでみてくださいね。
これからもベジタブルテーマパーク事務局は未来につながるプラットフォームとしてパートナーの皆さんと観光客、パートナー同士をつなぐ架け橋となっていきます。
PORTOさん、力丸さん、KOHSHIさん、このたびはグランプリおめでとうございます!
INFORMATION
店舗情報
Café&Dining PORTO
■営業時間:ランチ 11:00~16:00(L.O.15:30) ディナー 18:00~23:00(L.O.22:00)
■定休日:水曜日
■住所:深谷市人見8-3
■TEL:048-501-8853
■HP:http://porto-fukaya.jp/
T’z Bakery KOHSHI
■営業時間:10:00~18:00(売り切れ閉店あり)
■定休日:月曜日 火曜日
■住所:深谷市上野台2352番ダイアパレスBW深谷135号
■TEL: 048-574-3211
■ホームページ:Facebook
力丸農園 力丸敦夫さん
■所在地/深谷市前小屋44
■TEL/090-7427-9557
■facebook/https://www.facebook.com/atsuo.rikimaru
■Instagram/https://www.instagram.com/rikimaru_nouen
※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。
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何度も訪れたくなるまちへ。
肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。
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