農業界のオールマイティープレイヤーを目指す貴公子【大澤充さん】
GIOGIOPRESENTS 大澤充(おおさわ たかし)さん インタビュー
『より美味しいきゅうりを作るためには努力を惜しまない。』
深谷市で5年前から新規就農者としてきゅうり栽培を行うGIOGIOPRESENTSの大澤充さん。
まずはじめに、きゅうりを育てる上で気をつけていることや自分なりのこだわりについて伺ってみると、「きゅうりは、枝摘み、葉の消毒タイミングが大事。ストレスがたまりやすいため、栽培には気を使う」との答えが返ってきた。
↑ 広々としたハウス内には、キュウリ畑が左右に広がる
無加温ハウスで栽培しているため、風通しを良くし、遮熱を細かく調節しながら、水やりのタイミングを見極める。美味しいきゅうりを作るために、複数種類のきゅうりを育て、作り比べをし、日々その努力を惜しまない。
現在は1日400~500本を収穫している。とれたてきゅうりを試食させていただくと、とてもみずみずしく、シャキシャキ感がたまらない!
「実はきゅうりの味は、朝と夕方で違うんです。朝は、みずみずしく、シャキシャキ感があり、夕方になると、葉から水分が蒸散するため、甘味が強くなるんですよ。」と、時間帯によって変わるきゅうりの魅力を爽やかな笑顔で語る。
私事だが、以前ベランダできゅうりを育てた時の疑問にも丁寧に答えてくれた。直接プロのアドバイスを聞くことができるのも生産地ならではの貴重な体験だ。
↑ 昨年度よりズッキーニの栽培も開始した
『サラリーマン、市場勤務を経て、農家に転身』
実は大澤さんは元サラリーマン。文房具問屋で勤務をしていた。
深谷市の街中で育ち、農業は未経験だったが、もともと食べる事、料理をすること、何か作り出す好きだったので、“美味しい野菜を作る農業”の道へ転職することを決意。「今思えば家族や友人も、ものづくりが好きな職人気質な人が多かった。自分にもその気質があったのかな。」と当時を振り返る。
本格的な農業をスタートさせる前に、深谷の市場で4年間勤務し、農業についての企画、販売、流通を学んだ。市内の飲食店との交流も深い大澤さんだが、人とのつながりに市場勤務の経験が活きている。「市場で働く知人に農業についていろいろ教えてもらいました。農家の人とのつながりもでき、情報交換ができた。そのつながりのおかげで、初めての農業でしたが、戸惑いや不安は少なかったですね。」
『農業界のオールマイティープレイヤーを目指す』
最後に、今後の活動について伺うと「これまでの経験をいかし、生産者でありながらも、企画、販売、流通に関しても柔軟に対応したい。消費者の細やかなニーズに応える“オールマイティープレイヤー”になりたいですね。農業大国である深谷の発展にも寄与したいです。」と語ってくれた。
近年では、子ども食堂にきゅうりを提供するなどフードロス活動にも積極的に参加。人とのつながりを大切にしながら、活動の幅を広げている。
経験豊富な深谷農業界の若き貴公子の今後に注目だ。
[取材者|ふかやさいアンバサダー 佐野幸子]
大澤さんのきゅうりを…
【購入できる場所】
・深谷市中央青果市場 サードセレクション
・直接
【味わえる場所】
・がぶのみバル728
・漁火飯場いろはのゐ
・笑うホルモンまるこげや
・炭火焼肉 ホルモン処 縁
・串焼き亭 心
※情報は取材当時のものです。最新の情報は各店舗等にお問い合わせください。
PROFILE
大澤充さん
GIOGIOPRESENTS
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