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「見る、育てる、食べる」花の楽しみ方を提案するエディブルフラワー生産者【髙橋 義治さん ほか】

Y’s Flower・髙橋 義治(たかはしよしはる)さん、初恵さん、柴﨑さんインタビュー

エディブルフラワーを通じて花の楽しみ方の幅を広げたい

ハウス内に咲き誇るカラフルな花。

さながら花畑のような圃場で迎えてくれたのは、食べられる花「エディブルフラワー」を育てるY’s Flowerの代表、髙橋 義治さん。

花の生産が盛んな深谷市で2004年にポインセチアやマーガレットなどの鉢花生産を始め、2017年には妻の初恵さん、友人の柴﨑さんとともにエディブルフラワーの栽培を開始した。

花の生産を始めたきっかけを尋ねると「最近、花を飾る家庭か少なくなってしまっている。花が生活の中にあると、部屋も明るく、人もにこやかになる。みんなにそんな暮らしをしてほしい。」と義治さんは答えた。

また、花を「見る・育てる」だけではなく、「食べる」という楽しみ方もあることを知ってもらいたいとエディブルフラワーの栽培にも踏み出したのだと言う。

現在は主に深谷近郊のカフェや結婚式場などに卸しながら、使う人のニーズにあった花の生産に力を入れている。

色・形・味わいで愉しむ

Y’s Flowerが栽培するエディブルフラワーは、農薬を使わず、収穫も一つ一つ丁寧に手で摘みとり、ほこりを取り除いてからパック詰めをしている。

「観賞用の花と違い、エディブルフラワーは食用なので細心の注意を払って栽培しています。」と初恵さんは話す。

花は鉢花生産のノウハウを生かして、地面から離したポット栽培で、病気等になった際はすぐに取り除けるようにしている。

2019年7月にはS-GAP(埼玉県が定めたGAP制度)認定農場となり、より安心・安全を提供できる環境となった。

「花は一般的な野菜とは違った色があり、形も様々。味も全然違うんですよ。」と、義治さんから手渡された花を実際に食べてみると、ピリッと辛いものがあったり、酸味があったりと、なんと実に個性的な味わいなのだ。

「料理のアクセントやデザートの彩りに活用してもらいたい。」と話す義治さん。

1輪でお皿が華やぐエディブルフラワーの使い方の可能性はまだまだ広がりそうだ。

花のある暮らしを「花のまち深谷」から提案

記念日に花を贈る習慣は定番だが、まだまだ普段の生活の中で花の登場回数は少ない。

「花束を買う・贈るということに照れがある男性も、エディブルフラワーを買って一緒に食べる習慣ができると良い。」と優しく語る義治さん。

また、花をそのまま食べるだけでなく、乾燥させてスイーツにするなど加工品にも力を入れており、「いろいろな場面で花を使ってもらい、花で季節を感じてもらいたい。もともとユリやチューリップ等の花の生産が盛んな深谷市なので、エディブルフラワーで街の活性化につなげられたらうれしい。」と話す初恵さん。

Y’s Flowerでは花の摘み取り、収穫体験も受け入れており、ぜひ「花のまち 深谷」でエディブルフラワーを体感してみてほしい。

 

Y’sFlowerさんの花を…

【購入できる場所】
・Y’sFlower

【味わえる場所】
・ごはん亭 家蔵(不定期)
・T ‘z Bakery KOHSHI

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

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