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深谷ねぎのようにまっすぐ上に向かって進む生一本な生産者【竹内博昭さん】

ケスタファーム 竹内博昭さん インタビュー

『深谷ねぎは、作る人で味が変わるんです!』

優しい顔でそう語るのは、深谷ねぎ生産者の竹内博昭さん。
竹内さんは、家族3人で8町の圃場を管理しており、そのうち1町5反の深谷ねぎを中心に、カラフルニンジンやバターナッツかぼちゃ・カラフルミニトマトなど多品目の野菜を栽培しています。

深谷ねぎの命は、三枚の葉!収穫や調整作業をする際、折ってしまったり傷つけたりしないように細心の注意を払います。
栽培期間中、雨が続いてしまうと中央の葉だけグングンと伸びて形の悪いねぎになってしまいます。

↑中央の三枚の葉が扇状に広がっている状態が最高のネギのフォルムだそう。

害虫であるアザミウマが葉の表面をなめてると、その後が斑点のように白くなってしまったり、極度の乾燥や停滞水で三枚目までの葉にダメージが入ってしまい、ねぎの価値が下がってしまうので、特に雨季の水はけには気を使っていると語ります。

『深谷ねぎは、生き物だから。』

深谷ねぎは「固い土の中でも一生懸命太くなっていこうとする力」と、”赤城おろし”といわれる「冷たい強い北風、冬の寒さに耐えようとする力」が働くため、うまさや甘さが増していきます。

深谷の中でも竹内さんの圃場がある”明戸”(あけと)地区は、土がめちゃくちゃ固い。
固すぎて”悪土”といわれていたのがだんだんなまって”明戸”と言われるようになったと言われているそうです。

どうしてこんなに固い土なのかというと、元は水田だから。
竹内さんは連作障害が出ないように、稲作と深谷ねぎを組み合わせて栽培しています。
田んぼでねぎを育てるメリットは、大きい排水堀があるので排水に恵まれていること。
水田で育った深谷ねぎだから、水分保持は最高です。

深谷ねぎの収穫は、10月上旬から5月下旬頃まで。
今年は7月に一度水浸しになり、あきらめかけていた深谷ねぎでしたが、復活し、収穫できるようになったということもありました。

↑二層になっている根分かりますか??もう一度生き返ろうと深谷ねぎが成長していった痕です。そう語る竹内さん。

『一瞬一秒。』

畑では、どんどんねぎを抜いて進んで行くねぎの収穫機である「ソフィー」に乗って収穫をします。

抜いた後は、紐で縛って束にして・・・・
ここで一つ。この紐の種類やしばり方にも生産者さんの個性が出るそうです。

竹内さんは、肥料袋を細く切ったものを使っていて、縛る時は紐をクルっとひねってササっと紐にくぐらせて出来上がり。
崩れない、そして一瞬でほどける!!ここが大切。

竹内さんの教訓は「一瞬一秒、無駄な時間を使わない」ということです。

↑収穫機『ソフィー』と共に

↑しっかりと導線が整った作業場

収穫後は、根と葉切りから開始。レーザーポインターを切りたい位置に合わせて根と葉をカットします。
ここが難しく、切り過ぎればどんなにいいねぎでも価値が下がり、切らな過ぎると剥くときの作業に時間がかかってしまいます。
切りすぎた根の断面からニョキニョキっと下に向かって伸びてきたねぎを見たことありませんか?
ねぎ農家さんはこれを「でべそ」と言うそうです。

根と葉を切った後は、皮むきをしながら葉を3本にしていきます。

剥きながらサイズを選別、最後に箱に詰めて出来上がり。
サッと握ってパッと分かるねぎのサイズ、これこそがプロの技ですね。

箱の横に線が入っているのは、白と緑の境目の位置を買う人が一目でわかるようにするため。
今年は7月の長雨の影響で、一回分土寄せができず今回のねぎはいつもより白い部分が短めなんだそうです。

溢れ出る深谷ねぎ愛
「LOVE FUKAYA NEGI」

深谷ねぎ愛に満ち溢れ、常に深谷ねぎのことを考え、最高の深谷ねぎになるよう日々努力を重ねて栽培している様子が伝わってきます。

寒くなるにつれて甘みが増す竹内さんの深谷ねぎ、一度味わってみませんか。

[取材者|ふかやさいアンバサダー 福島玲子]
参考動画:

竹内さんの深谷ねぎを…

【購入できる場所】
道の駅おかべ
・深谷市中央青果市場 サードセレクション
ふるさと納税(返礼品)

【味わえる場所】
・館乃
・ヒドリ食堂
豚肉料理店シロッコ

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

深谷へのアクセスはこちら
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