野菜マニアにはたまらない! 奥深い野菜の世界をDEEPに探るツアーに潜入
ベジタブルテーマパークフカヤ×クラブツーリズム 「埼玉県深谷市で野菜の魅力再発見!日帰りツアー」に参加しました。 はじめまして、このたび野菜の魅力を再発見すべく噂のバスツアーに参加してきました、ふかやさいアンバサダーの新メンバー牛原琴愛(うしはらことえ)と申します。予想をはるかに超えた内容に、一日中ワクワクが止まりませんでした。 さてさて、「深谷の冬野菜が食べたい!」という野菜マニアからの要望と、「深谷の野菜の楽しさをお伝えしたい!」というふかやさいアンバサダーのマッチングにより企画されたこのツアーのはじまりです。
COURSE
1日コース()
東京駅・鍛冶橋駐車場、集合 ➡ バスにて移動
9時だよ全員集合!
9時ギリギリに集合場所に到着すると、既に参加者のみなさんがあちこちで楽しそうな会話を繰り広げ、旅のスイッチはオン♪ ちなみに、この日の参加者は総勢21名、なんと全員が『野菜ソムリエ』で女性ばかり。かくいう私も野菜ソムリエです。この日は遠方からの参加もあり「東京駅の発着はとてもありがたい」という声が聞かれました。さあ、バスに乗り込み、旅のスタートです。
車中では、二人席に一人がゆったりと座り、それぞれの準備が整ったところで、前方でマイクを手にしたのは本ツアーの企画立案者、ふかやさいアンバサダーの牧野悦子さん。出発のあいさつに、割れんばかりの拍手がわきました。本企画は、ベジタブルテーマパークフカヤとクラブツーリズムが連携し、深谷の野菜を楽しめるよう設計した渾身のツアー。取材とはいえ参加できたことに感謝です♪
さて「旅の成功の7割が天気といわれています。今日の恵まれたお天気で、すでに7割達成です。残り3割は、みなさんが深谷で野菜を楽しんでくれることで成功につながります」と、牧野さんの素敵なつかみから、本日のスケジュールや“フカヤサイ”をはじめ、渋沢栄一翁、深谷煉瓦など……事前情報としては十分すぎるほどのお話をいただき、気が付いたら小一時間が経過、深谷近辺に到着していました。
深谷市・馬場ファミリー農園にて深谷ねぎ収穫体験
深谷ねぎの新たな魅力を発見!
最初におじゃましたのは、深谷のちょうど真ん中辺りで野菜を育てる馬場ファミリー農園。馬場ファミリー農園さんは、夏はトウモロコシや枝豆、冬は深谷ねぎやブロッコリー、四季を通じて野菜を育てる仲良し家族の農園です。この日は馬場三恵さんが、私たちの到着をお出迎えしてくれました。
畑は一面みごとな深谷ねぎ。農家さんによって5~6品種を季節ごとに作り分けているそうです。今育てているのは、しっかり伸びて作りやすく、鍋に入れても煮崩れしにくい特徴がある『龍まさり』という品種とのことでした。
馬場さんからは、最初にねぎの生育のお話がありました。ねぎ坊主からの苗づくり(3粒の小さな種を5㎜間隔で蒔くそうです)、溝を掘ってからの定植、2回土を入れて平らにしてからの、さらなる3回の土寄せ。深谷ねぎが育つまでに、大変な作業が行われています。農業とは実に、いずれもこのように、私たち生活者が見ることのない苦労の積み重ねが支えているのです。写真の苗たちは、これから圃場(ほじょう)に定植されるものです。
一行は圃場へ移動。1月の深谷は『赤城おろし』といわれる冷たい風が吹くということでみなさん厚着でしたが、この日はポカポカ陽気。日差しの下では寒さを感じないほどでした。
いよいよ深谷ねぎの収穫体験。各自10本のねぎを抜き、プラス『カルソッツ』のためにもう1本。収穫したねぎは先までピンと伸び、1本でもずっしりと重さを感じます。
ちなみに『カルソッツ(Calçots)』とは、スペインのカタルーニャ地方で、冬から春にかけてねぎを丸ごと直火で焼いて食べる季節限定の料理のこと。この日は、馬場農園のお父さんが炭をおこし、ねぎを焼く準備をしてくれました。
ブクブクとねぎから泡が出てくれば焼き上がり!美味しそう~。
牧野さんの指導の元、皮をむいて根をとり、豪快に口に運びます。「こんなに甘いねぎは初めて!」と一行の歓声。今が旬の深谷ねぎは、最高に甘くてジューシー。溢れ出るねぎの甘い汁をすすりながら、これまでのねぎとはまた違った魅力を発見しました。ねぎ畑をバックにあちらこちらで食べるところを記念撮影、JKのようにはしゃぐ大人女子たちでした。
ちなみに、収穫した泥付きのねぎをきれいにし、選別する作業も体験。機械にねぎを入れ、空気を噴きつけて一瞬のうちに泥を落とします。これを一日に何千本もするとは、これもまた見えない苦労の一つですね。馬場ファミリー農園さん、ありがとうございました!あらためて夏の時期にも伺いたいです!
飯塚商店にてもやし収穫体験と工場見学
もやしの声に耳を傾ける『もやし農家』さん!
続いて向かったのは、創業60年余り、深谷の地で父子二代にわたってもやしを作り続ける飯塚商店さん。この地で『深谷もやし』といえば、飯塚さんのもやしのこと。土がないところで育つもやしの貴重な収穫体験をしました。
こちらではこだわりの豆『ブラックマッペ』と『大豆』を使ったもやしを生産、今回はブラックマッペのもやしをご紹介いただきました。飯塚さんが見せる豆を写真撮影する一行。さて、どのように育つのでしょう。
最初に通された部屋では、ブラックマッペが水に浸かっていて、水面には豆の呼吸が泡となって表れていました。飯塚さん曰く「豆は生きているので、浸かりすぎると溺れます。水を抜くタイミングが重要」とのこと。その場で水を抜いて見せてくれ、すくいあげた豆からは小さな芽がしっかり出ていました。
その豆を次の部屋の別の容器に移し、さらに成長を促し、長い根が出たもやしを見せてくれました。それは白くて細くて美しいものでした。
飯塚さんはさらに「人が余計なことをしない。もやしのチカラを信じ、極力人の手を加えない。このように対応するようになったのはここ最近のこと」。もやしと常に向き合っているからこそ気づけること、もやしへの深い愛情を感じる瞬間でした。また、一般的に使われる成長を促すエチレンは、もやしの味が落ち、色もくすむという理由から「もやしは水のみで育てている」とのことでした。
次の部屋で美しく成長したもやしの収穫を体験。ぬくもりを感じるもやしに手を入れ、引き抜いて水流に放つと、もやしは気持ちよさそうに泳ぎながら、豆の皮を脱いでいきました。
最後はもやしの袋詰め。まずは奥様のお手本を拝見。感覚でズバッと200gを決め、一瞬で真空状態にする熟練の技をご披露いただきました。
一方、私たちは何度も量り直し、ようやく詰めたもやしはお持ち帰り用。ちなみに、袋の空気をギュっと抜いても、根が強い飯塚さんのもやしは折れません。このシャキッとしたもやしは、かき揚げで食べるのがおススメだとか。ご家族で、多い日で一日1000個ほど袋詰めする飯塚商店さんも、馬場さん同様ファミリーで力を合わせ、手作業でもやしを作っていました。貴重な体験をありがとうございました!
豆からもやしができるまで、もやし農家さんからこだわりの作り方を伺いながら行う収穫体験は、飯塚商店さんだから経験できるもの。普段食べているもやしとは違った美味しさも発見できるので、きっともやし料理のレパートリーが広がるはず!
深谷もやしや収穫体験が気になる方はこちら
有限会社飯塚商店
■所在地:〒366-0016深谷市新井637
■ブログ: https://ameblo.jp/matt1119/
■ホームページ: https://matt2231.wixsite.com/moyashi
※体験は第四金曜14時から体験のお申込みはこちらから!
■電話番号: 048-571-0783
道の駅おかべ「NOLAめぐみ食堂」にてねぎ尽くしランチとお買い物
他では見ないサラダバイキングの野菜に、深谷ねぎづくしのランチ!
深谷ねぎ、深谷もやしを学んだ後は、道の駅おかべの隣の『NOLA 深谷のめぐみ食堂』にてお待ちかねのランチタイム。「NOLA 深谷のめぐみ食堂」は四季折々のふかやさいを、ふんだんに使ったバイキングや煮ぼうとう、ピザなどが楽しめるフードホール。テーブルに用意された料理に歓声の声が上がりました。カーボロネッロやカリーノケールなど、サラダバーではあまり見かけない野菜が並んでいて、野菜好きは心がくすぐられます。
深谷の名物『煮ぼうとう』も登場。麺の太さにみんなびっくり!
お箸とおしゃべりが止まらない元JKたち(笑)
深谷ねぎのポタージュに、深谷ねぎぬた、深谷ねぎのしんじょう・・・デザートのプリン、しばし舌鼓を打ちました。個人的には、深谷ねぎの冷製スープが感動の美味しさ!冬の時期ならではの甘さが光る逸品でした♪ぜひ味わっていただきたいです~。
食後のお買い物は『道の駅おかべ』へ。品種ごとに深谷ねぎが売られていたのが新鮮でした。
深谷のめぐみのごはん・野菜に興味がある方はこちら
道の駅おかべ
■営業時間: 直売所 8時30~19時00 / 物産所 8時00~19時00
■TEL: 048-585-5001
■HP: https://www.michinoeki-okabe.jp/
NOLA 深谷のめぐみ食堂
■営業時間: 11:00~17:30(L.O.16:30)
■定休日: 不定休
■住所: 〒369-0201 埼玉県深谷市岡688-1 道の駅おかべ内
■TEL: 048-501-7318
■ホームページ: https://okabe-nola.jp/
※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。
深谷テラスとふかや花園プレミアム・アウトレット見学
頑張るヤサイな仲間たち!
最後は、深谷テラスとふかや花園プレミアム・アウトレットへ。一行の興味は、やはり『深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム』。
敷地面積17,600㎡の3割を占める農園には、常に30種類以上、年間では100種類以上の野菜が育てられているとのこと。今はアブラナ科の野菜が中心で、なかでもカラフルなプラチナケール(葉牡丹の仲間)や、カーボロネッロ(イタリアの黒キャベツ)、芽キャベツなどが目を引きました。よくみると、合間にコールラビ(茎を食べるキャベツの仲間)などが植えられていて、発見すると嬉しさ倍増です。
ここでは、手ぶらで気軽に来て、ワンコイン500円で野菜を収穫し、持ち帰ることができます。道具は貸出してくれ、常駐しているスタッフが珍しい野菜の紹介や食べ方の説明などしてくれるので、安心して体験することができます。食べ方の提案が畑にディスプレイされているのは嬉しいポイントです。
この日私たちを迎えてくれたスタッフは、この施設の発案者である松村佳代さんと、農園のプロデュースを手掛ける中村敏樹さん。
野菜ソムリエの最高峰の資格を持つ松村さんからは、このファームが発足するまでの10年越しのストーリーについてのお話を伺いました。「野菜の魅力を知って、もっと野菜を食べてほしい」という想いから社内公募へエントリー、そこから様々な壁を乗り越え深谷に着地し、地元生産者の方々のチカラを借りながら、試行錯誤を重ね、今に至ると。オープンして一年未満、まだまだこれからだそうです。
ここは『野菜ソムリエの聖地』と耳にしたことがありますが、収穫したての野菜を食べられるレストランがあり、マルシェがあり、野菜を学べる教室があるなど、すべてがここに集約され、まさに理想的な場所といえます。マルシェにいくと、野菜の保存法に合わせてオーダーメイドされた什器を使用して野菜がディスプレイされていることからも、松村さんのこだわりを感じます。見ているだけで学べる店づくりに、一行も興味津津でした。
次回はレストランで、ファームで育った野菜をいただきます!
様々な野菜体験に興味がある方はこちら
深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
■所在地
〒369-1248
埼玉県深谷市花園108番地
【マルシェ】(テイクアウト)
9:00~17:00
【レストラン】
ランチ 11:00~16:30(L.O.15:30)
ディナー 17:30~21:00 完全予約制(2日前まで)
※最新の営業情報はSNSをご確認ください
【収穫体験】
9:00~16:00 予約不要
■予約:ランチのご予約はこちら
https://tabelog.com/saitama/A1105/A110503/11057970/
ディナーのご予約はお電話にて承ります。
■HP: https://www.kewpie.co.jp/farm/
■Instagram:https://www.instagram.com/yasaina_farm/
■Twitter:https://twitter.com/yasaina_farm?ref_src=twsrc%5Etfw
■席数:110席
■駐車場:深谷テラスパークと共用で138台(無料)
利用可能時間:9:00〜18:30
■交通:
関越自動車道「花園IC」より車で約6分
秩父鉄道「ふかや花園駅」より徒歩5分
後ろ髪をひかれつつ、帰路のバスに乗り込む一行。車中では寝ることもなく、参加者がひとりずつ本日の感想をスピーチ。「カルソッツ体験は一生忘れられない」、「ランチのポテンシャルが高かった」、「牧野さんのトークが良かった」、「こんな素敵なツアーを地元でも実現したい」等々…このツアーに多くの刺激を受けたようです。平日だったので大きな渋滞もなく、バスは東京駅に到着。収穫した10本の深谷ねぎを抱え、野菜を満喫した一日を振り返りつつ、最高の笑顔で東京駅を後にしました。
深谷は東京から電車で70分程度、車なら1時間半程度という立地にあり、日帰りで色々と楽しめる魅力ある街です。農業全般が盛んなので、深谷ねぎ以外にも、いちごやトマト、トウモロコシや深谷ならではの伝統なすなど、野菜を体験しながら楽しめる、深谷市全体がベジタブルテーマパークになっています。また、今回のツアーには入っていませんでしたが、酒蔵のある深谷市は発酵の街でもあり、豊富な野菜で漬物体験なども楽しめます。可愛いふっかちゃんを、街のあちこちで発見するのも楽しみの一つ♪是非、深くて熱い深谷へ足を運んで、野菜を楽しんでみてくださいね!
取材・執筆:ふかやさいアンバサダー 牛原琴愛
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COURSE MAP
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野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。
肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。
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