オアシスの浮遊感と絶品ガレット&スープカレー<ハルニレカフェ>
ハルニレを漢字で書くと「春楡」
春に花が咲くことを意味します。
造園業者が営んでいるカフェ。そこには「水に浮いているような浮遊感」があるという。
ワクワクしながら行ってまいりました!
深谷のオアシス
深谷駅から、深谷市役所を超えてさらに北へ。
その昔、この地には「レストランエルム」という名のお店がありました。
「エルム」とはハルニレの木のこと。
そこから「ハルニレテラス」と名付けられたカフェができたのは、2016年のこと。
深谷駅から歩みを進め、20分弱で到着。
住宅地の中に、突如として森が現れます。
店舗の右側には「ROOT CROPS」さん。
深谷に本社を構え、冷凍とろろ芋の製造販売などを行っているマルコーフーズのショップで、様々なスイーツも販売しています。
奥に進むと、ハルニレカフェ。
2階が山一造園さんのオフィスです。
水が流れる空間
山一造園さんは、「水」をテーマとした庭づくりに定評があり、関東一円から多くの受注を受けていらっしゃる企業です。
代表取締役の酒井亨介さんにお話をお伺いすると、
「庭にこだわっている方が、最後行き着く先は「水」なんですよね。水の揺らぎや音など、そういったものを求めている人が多いですね。」と語る。
多くの方に「庭」、そして「水」の風景を多くの人に体験してもらいたい、ということで作られたのが、このハルニレカフェです。
いわゆる住宅メーカーにおける「モデルルーム」ならぬ、「モデルガーデン」
窓の外には近くの川魚がそのまま泳ぐ50トンの水量の池。心が落ち着く空間が広がっています。
カフェを包む庭のテーマは「水」と「雑木(ぞうき)」
「ぞうき」は、作り込んだ植栽の庭ではなく、自然のままの姿を思わせる作りを目指すもの。
季節の変化の美しさを表現し、見るものの心を穏やかにしてくれます。
そして、得意とする「水」をお店の周りに配置することで、浮遊感を感じることができ、水の動きを見ていると、時間の流れを忘れさせてくれる空間が作られています。
奥には個室も備えており、様々なニーズに対応可能です。
人気メニューは五穀米のスープカレーと、そば粉のガレット。
五穀米のスープカレーは、
・チキンと彩り野菜
・トマトと、とろ〜りチーズ
・シーフード
・アボガドのきのこ
・深谷ベジタブル
の5種類から選ぶことができます。
私は一番人気の「チキンと彩り野菜」をセレクト。
そして「とろろトッピング」もお願いし、アイスコーヒーもオーダー。
最初にアイスコーヒーが運ばれてきたのですが・・・
なんと、可愛らしいクマの氷が!
毎日、先着10名様のみとのことですが、こういった遊び心が嬉しいですね。
五穀米のスープカレー「チキンと彩り野菜」(1,540円/期間限定にて1,500円にて提供中)
辛さは控えめですが、調整できるようスパイスも用意されています。
鮮やかな野菜の色味と、香り高い五穀米がマッチし、あとを引く美味しさ。
特に、チキンがゴロゴロと入っているのが嬉しいです。
途中で、とろろをご飯にかけて・・・
とろろの甘みとスープカレーがまた新しい美味しさを誕生させ、食欲が増していきます。
続いて、「そば粉のガレット」
こちらも
・生ハムのガレット
・厚切りベーコンのガレット
・アボカドときのこのガレット
・ひき肉のハリッサガレット の4種類があります。
全て国産そば粉100%で、注文を受けてから1枚1枚丁寧に焼いていらっしゃいます。
「厚切りベーコンのガレット」 1,760円(/期間限定にて1,700円にて提供中)
まず目に入るのが、分厚いベーコン!
ガレットの生地もやや厚めで、柔らかく、ボリュームがあります。
もちもちした食感と、ベーコンの塩気。
そして、揚げたえのきの食感と、トマトが口の中で弾け、口に運ぶたびに新しい味が広がります。
バジルペーストが添えられているので、自分好みの味を作ることもできます。
色とりどりの野菜とチーズ、黄身が絡み合う味わいに、大満足です!
窓の外に目をやると、
微かに聞こえる小さい滝音が心地よく、このままずっといたいという気持ちになってきたところで、スイーツを。
生ショコラタルト 420円
くるみとラムレーズンから選べます。
こちらは「ROOT CROPS」さんで販売されていますので、お持ち帰りにも最適です。
よく見るとスプーンがスコップの形に!
造園業を営んでいるからこその、この遊び心にやられてしまいますね。
スコップでチョコを崩しながら、濃厚なチョコを味わいつつ、ラム酒に浸かったレーズンは一番下に。2種類の味わいをゆっくりと楽しんでください。
ハルニレの木を探してみる
ハルニレカフェの敷地内には、ハルニレの木が3本植えてあります。
その木を探すのも楽しいですし(もちろんスタッフの方が教えてくれます)、
水面に浮かぶ葉を眺めたり、その下を泳ぐ川魚を目で追いかけたり。
ハルニレカフェに人が集う理由が、一度来ると分かるはず。
ここはまさに深谷のオアシス。
取材・執筆:埼玉工業大学 人間社会学部情報社会学科 准教授 本吉裕之
INFORMATION
ハルニレカフェ
■営業時間:11:30~14:00
■定休日:日曜日、祝日、第1月曜日、第3月曜日
■住所:埼玉県深谷市東大沼100−1
■TEL:048-571-5088
■駐車場: 敷地内にあります。(20台ほど駐車可能)
■ふかや花園プレミアム・アウトレットからのアクセス→Google Mapの経路情報
※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。
野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。
肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。
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