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「滝澤酒造」は時代劇に出てきそうな趣のある酒蔵

深谷市内にある3つの酒蔵の一つ、滝澤酒造にふかやさいアンバサダーの福島玲子が訪れました。時代劇に出てきそうな趣ある瓦屋根に格子の壁。ガラス扉の先には、いったいどんな出会いがあるのでしょうか。

滝澤酒造は、文久三年(1863年)、埼玉県小川町にて創業。明治33年(1900年)に交通の要所でもあり、水が豊富に出る深谷に酒蔵を構えました。

代表銘柄は「菊泉」という銘柄です。菊は国の花日本国の象徴であり、香りも良い。泉はお酒の象徴であり「清らかな」という意味があります。料理の邪魔をしない、すっきりとしたきれいなお酒の味に仕上げているそうです。こちらの菊泉、全国新酒鑑評会では、なんと4年連続で金賞を受賞しています。


大きな地震や戦争での銃撃に耐えそびえたっている高さ20メートルの煙突がひときわ存在感を放ちます。昭和30年代ごろ、石炭を使用していた時まで使用していました。この煙突や麹室・蔵はすべて煉瓦で建てられています。


店内の壁には数々の賞状が飾られています。向かって左には瓶を洗う流しがあり、昔のままの状態を残してありました。


渋沢栄一翁の雅号「青淵」に因み命名された、「青淵郷」というお酒もありました。


こちらが6代目当主。伝統を守りつつ新たな酒造りに挑戦されています。


最近では、世界初のお米だけでできたロゼタイプの本格的な発泡性純米酒ロゼ、「ひとすじロゼ」を開発。すべて埼玉県産のお米を使用しています。「ひとすじロゼ」は、グラスに注いだ時に一筋の泡が生じる、酵母が発生させた炭酸ガスを瓶の中に閉じ込め、オリを取り除いた濁りのないお酒です。特に製造するのが難しいと当主も話すロゼですが、世界的なワインの品評会である「インターナショナルワインチャレンジ」のSAKE部門で、最高の栄誉である「トロフィー」を受賞しています。

「お酒は、単体で飲むものではない。お料理とのセットでいただくもの」と話す当主。また、一大野菜の生産地、まさにベジタブルテーマパークである深谷で、地元でとれた野菜のお料理とともにお酒を飲んでほしいと願っていました。

そして、当主はさらに壮大な希望を抱いています。
それは、「お酒を飲んで楽しくなり、世の中が平和になってもらいたい。戦争もなくなるお酒を作り続けていきたい。」ということ。銃を持ちながら乾杯はできません。世界に通じるお酒を作り続けている滝澤酒造なら、きっとお酒を通して平和を実現してくれることでしょう。

清酒一つでも様々な味があり香りを楽しみ野菜とのコラボがもっと輪をかけて楽しくおいしくなるものだと言うことを教えていただきました。滝澤酒造さん、ありがとうございました。

※商品の取り扱いや営業時間等、最新の情報は店舗へ直接お問い合わせください

取材・執筆:ふかやさいアンバサダー VTPライター 福島玲子さん

INFORMATION

滝澤酒造株式会社

住所 埼玉県深谷市田所町9-20

TEL 048-571-0267

FAX 048-571-2248

ホームページ https://kikuizumi.jp/ 

駐車場 4台

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

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