県外にはほとんど流通しない!希少和牛「深谷牛」を育てる「山下牧場」
皆さんこんにちは!市内在住野菜ソムリエ橋本が、本日も深谷の美味しいものを皆様にご紹介!今回は命を頂くということ、生きるということを考えさせられた取材になりました!
深谷はお肉の宝庫!
深谷ってホント凄いです。野菜はもちろん、養鶏、養豚、そして養牛と全てあるんですよね~。武州和牛と深谷牛が有名です!今回は深谷牛の農家山下さんの農場にお邪魔してきました。深谷牛は、肉のきめが細かく、サシの入りが良く風味があるのが特徴だそうです。また、深谷牛は埼玉県内の食肉加工施設で食肉に加工されたものだそうで、県外にはほとんど流通していない地方ブランドだそうです。その分、希少価値が高いのでしょうね。
見事な牛たち
牛舎にお邪魔すると、一斉に牛たちが私に注目!!牛って好奇心旺盛なんですね~。しかも大きい!
生まれて8ヵ月~9ヵ月の子牛を栃木県から購入するそうです。子牛といっても300キロあるそうです。現在、後継者不足もあり、深谷牛農家は三軒しかないそうです。山下さんの牧場には約180頭いるのですが、少ない方だそうです。お父様の代から始まり、仲間たちとこだわりの飼料を配合し、丹精込めて育てているそうです。また、飼料をよく見ると、トウモロコシの粒の大きさに違いがあり、消化にかかる時間に差がでるようにしたり、配合飼料の上に稲わらをのせて食べさせることで、常に胃が奇麗な状態になるせいか、尿石がたまる子は一匹もいないそうです。また、牛はデリケートなところもあり、子牛を買い付け環境が変わったばかりは、風邪をひくこともよくあるそうです。
飼育環境
牛の足元を見てください。おがくずと稲わらが敷き詰められています。温度を保つため、たっぷりのおがくずと稲わらが使用されています。牛舎の中でのんびり生活できるよう頭数も少な目で飼育されていました。山下さんもとっても穏やかで、ほっこりするようなイメージなんですが、ここの牛たちはみんなのんびりで穏やかでした。ストレスが少ないということなんでしょうかね。
命を頂くということ
みんなどの子たちも可愛いです。28ヵ月程飼育され出荷されていくそうです。以前市内の小学校で山下さんが、特別講師として授業をしたそうです。子供たちは素直です。様々な疑問を投げかけてきたそうです。山下さんは、答えたそうですが、自分達の仕事について、どう伝えていったら良いのだろうかと考えたそうです。つい先日も、人懐こくて可愛がっていた牛が、出荷の時期を迎えたそうです。「なんとも思わないわけではないですが、それが仕事ですから。」と。しかもその牛は、品評会で賞を頂いたそうです。ストレスの少ない環境で大事に育てられた牛たちはお肉の質も良いのかもしれませんね。
私を含む、ほとんどの人は、スーパーでパックに入っているお肉しか見たことないんじゃないでしょうか?このお肉になるまでに、私達の代わりに仕事をしてくれている方たちがいます。生き物は、大なり小なり、生きる為には命を頂きながら生きています。どれが正解なんてないと思います。個人が何を選ぶかだと思います。選択肢があっていいと思います。ただ、仕事への正しい理解は必要です。
深谷牛を購入するならここ!
深谷牛はつい数年前までは、スーパーにもほとんど流通しておらず、東日本大震災をきっかけに、スーパーに自分の足で売り込みに行ったそうです。地産地消の取り組みも活発化されてきた時期も重なり、他とは違うこだわりの商品を置きたいというスーパーさんと上手くマッチングできたそうです。ご飯に合う逸品の記事でも紹介させていただきましたが、市内の食品館ハーズさんにて、購入出来ます。
また、写真にありますロースすき焼き用のお肉が、先ほど記しました、お肉の品評会で最優秀賞を受賞した牛のお肉です。このお肉は、市で開催されていたマルシェで販売されていたものです。勿論、このお肉は、ハーズさんでも販売されています。
また、ふるさと納税返礼品などでもありますし、市内の飲食店(深谷駅前土竜さん)で提供されていることもあるそうです。また、加工品として深谷牛の生ハムも商品化されているそうです。
美味しいお肉とは
さすが最優秀賞のお肉!見事なお肉です。美しいピンク色で、キメの細かいサシ。キメの細かさでお肉の柔らかさが決まっています。口当たりの良い牛肉の証です。
新鮮さを見分けるのは、一般的に、ドリップが出ているかを見ると思いますが、脂身と赤みの境界がはっきりしているかどうかも重要だそうで、境界がぼんやりしているものは鮮度に難ありと考えてよいそうです。脂身に関しては好みもあると思いますので、好みの部位を召し上がると良いでしょう。
取材をきっかけに
今回の取材をきっかけに、命を頂くということをもう一度見つめ直してみようと、農業女子仲間の方が紹介していた本を購入してみました。食肉センターで働いていた方の実話です。私は、この本を読んで涙が止まりませんでした。きれいごとでは済まされない現実と葛藤。私達が直接手を下さないかわりに、見えないところで請け負ってくれている人がいるということ。感謝しかないです。
この本を読んで、様々な考え方が生まれる事でしょう。それでいいと思います。選べばいいんです。「頂きます」「ご馳走様」も大切ですね。
※商品の取り扱いや営業時間等、最新の情報は店舗へ直接お問い合わせください
取材・執筆:VTPライター 橋本梢さん
野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。
肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。
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