地元野菜をたっぷり味わえるサラダバーが魅力！

深谷バイパス沿いの「道の駅おかべ」に併設する形で、2021年3月にオープンした「NOLA 深谷のめぐみ食堂」。かわいらしいベージュの壁面と緑の屋根が目印です。

明るく広々とした店内は約140席あり、観光の前後に団体で訪れるお客様も多いのだそう。ペット連れOKなテラス席も用意されています。

「深谷の食材を食べていただくことが第一のコンセプトです。旬のものを旬の時期に、その場で食べていただくのが、一番おいしい食べ方。地元の生産者さんから仕入れた旬の食材や深谷のおいしい野菜を、ぜひ楽しんでください」と話すのは、シェフの嶋田さんです。

「NOLA」では地元生産者が育てた野菜のおいしさを存分に味わっていただくために、すべてのお料理にビュッフェとソフトドリンクバーがつきます。ビュッフェは旬の野菜が十数種類並んだサラダバーを中心に、漬物や温野菜、スープ、デザートなどを用意。サラダバーにはイタリア野菜などちょっと珍しい野菜もあり、新しいおいしさに出会うきっかけになりそうです。

深谷名物をとことん味わう、こだわりのメイン料理

メイン料理は、深谷の郷土料理・煮ぼうとう、専用の窯で焼き上げたピザ、深谷牛や若鶏などのグリル料理から選べます。今回はそれぞれの人気メニューをいただきました。

まずは、嶋田さんも「『生地がおいしい』と言ってくださるお客様が多いんですよ」と話すピザから。手づくりにこだわって捏ね上げた自慢の生地を、専用のピザ窯で焼き上げます。マルゲリータやビスマルクなどのイタリアンピザはもちろん、季節のピザ、チキンと野菜の照り焼きソース、デザートピザのショコラ＆ナッツなど、幅広いメニューが揃っています。

なかでも深谷らしさを感じられるのが「深谷ねぎの和風ソース」（1,980円）。ほんのり甘みのある味噌味のソースに、名物の深谷ねぎをたっぷり乗せた、くせになる味わいのピザです。

深谷の郷土料理「煮ぼうとう」（1,680円）は、出汁と具材にこだわりが。贅沢に鶏肉を加え、こちらも深谷ねぎがたっぷりと乗っています。 すでに煮ぼうとうを食べたことがある方は、「麻婆煮ぼうとう」や「シーフードとトマトの煮ぼうとう」など、NOLA特製アレンジの変わり種もおすすめ。お子様には「深谷野菜の旨味カレー煮ぼうとう」が人気なのだそうです。

グリル料理からは、希少なブランド和牛「深谷牛」を使った「深谷牛ビーフシチュー」（3,500円）をいただきました。箸で切れるほどやわらかく煮込まれた牛肉を、じっくり煮込んだデミグラスソースと赤ワインで仕上げた、フレンチスタイルのビーフシチューです。

口に運ぶと、しっかりとした深谷牛の旨味とほどよく乗った脂が濃厚なソースとともにほどける、贅沢な一品です。付け合わせの野菜もなるべく深谷産のものを使っているのだそう。

気に入った野菜があれば併設の農産物センターへ

地元・深谷の食材と手作りにこだわり、旬のおいしさを届けている「NOLA」。 「ここで『こんな野菜があるんだ』『こんな食べ方があるんだ』と発見していただき、気に入ったものがあれば『道の駅おかべ』で買って帰って、家でも食べてみていただけたら一番ありがたいです」と嶋田さんは話します。

「深谷のめぐみ」をおいしく味わえるだけでなく、野菜の新しい楽しみ方にも気づかせてくれるレストランでした。四季折々の旬の味を楽しみに、ぜひ訪れてみてください。

※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。
■取材日：2025/8/29　■取材・執筆：瀧川美里　■写真：及川誠