イタリアンピザには本来はないタバスコ

シゲタダバスコは、赤と緑の二種類で、地場産のフレッシュな唐辛子を使用した、ノーマルな「唐辛子ソース」と、オレガノを使用した、「唐辛子ハーブソース」がある。中身は、どちらも赤色なのですが、赤唐辛子と青唐辛子をイメージして、ボトルも変えたそうです。パッケージデザインは、今回、タバスコ製造者であるピザ店の店主長嶋さんと地元の印刷会社が一緒に作ったこだわりのオリジナルラベル。ラベル左には「シゲタダバスコ」の名前の由来となった鎌倉武将畠山重忠公の姿が。重忠公は「馬にケガをさせてはならない」と背負って崖を降りた伝説をもつ深谷市川本地区にゆかりのある人物。このパッケージにも馬を背負った重忠公がしっかり描かれています。原材料はシンプルで、保存料不使用。一日に10本しか作れないそうです。これは貴重！

本来タバスコは、イタリアンピザでは使わないので、以前長嶋さんが働いていたピザ屋でも置くことはなかったそうです。イタリアンでは、唐辛子オイルなのですが、ピザに使うとオイルで重くなってしまうことから、「子供からお年寄りまで誰もが楽しめるピザ」というコンセプトのもと、出来るだけ油は減らそうという事で、タバスコの作り方を学びオリジナルのタバスコを作る事になったそうです。

ピザだけじゃない⁈オススメの使い方

赤いボトルの唐辛子ソースは、餃子にも合う！辣油も良いですが、油が無い分さっぱりと頂く事ができます！

ミネストローネにも唐辛子ハーブソースをちょい足しすれば、ピリッと。また、オレガノが入っているので、風味がプラスされます。トマト料理には間違いなく合います！

赤いボトルの唐辛子ソースは、マリネにも合います。ペルー料理のレモン果汁で作ったマリネ「セビーチェ」風の味付けに、この唐辛子ソースをちょい足しすれば、オイル無しでさらにヘルシーな仕上がりに。レモン果汁との相性もよいですね！

タバスコ製造者の本格イタリアンの店「金太郎」へ

深谷市の定番レジャースポット、埼玉県農林公園の敷地内に、長嶋さんのお店「金太郎」があります。ここで、「シゲタダバスコ」が買えるんです！実店舗で購入出来るのはここだけです。

金太郎さんは、石窯があり、本格的なピッツァが味わえます。

オープン当時から値上げ無し⁈こだわりが詰まったピザ達

店があるのが埼玉県の農林公園敷地内という事もあり、隣接する農産物直売所や、近隣の農家さんから入手した、地元野菜や埼玉県産をメインに、ほぼ国産食材でメニューは作られています。

ピザは以前働いていたお店の人気メニュー10種類からスタートし、誰にでも美味しく召し上がっていただけるピザを提供しています。

辛味噌を使った人気のピザ「辛味噌ねぎピザ」。通常、辛味噌はにんにく入りが多いですが、胃の負担を軽く、お子様でも食べられるようにと、にんにくを使用しない味噌で提供しているそうです。にんにく好きな方には別メニューもあるそうですよ。辛味噌ネギの味噌は、チーズと刻みネギと相性抜群！

ハチミツピザや、辛味噌ネギのピザは当初からある定番。ハムやコーンの定番メニューも人気。個人的にハチミツピザ大好きです！初めにチーズにハチミツをかけた人に感謝！

「ねぎもちじゃこの和風ピザ」は、新しい深谷ねぎのメニューという事で出来たピザですが、お客様の要望からレギュラーメニューに。ぶつ切りのネギは、焼かれて甘く、刻みネギは、シャキシャキとした食感と少し辛味があり、食感が違う二種のネギが楽しめます。

人気のマルゲリータは、トマト缶にこだわりがあるのでイタリア産ですが、モッツァレラチーズは、まさかのタカナシ乳業の国産モッツァレラを使用！なんとも、贅沢なマルゲリータ！ちなみに、このマルゲリータは、米粉の生地で作って頂きました。米粉の生地は常時用意してあるそうですが、要確認です！グルテンを、気にする方にはありがたい！試行錯誤を繰り返し、やっと思った生地が出来たそうです。カリッとモチっと、そして満腹感も！グルテンを気にしていない方にも一度は食べてみて欲しいです。

そして、畠山重忠公が登場したNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とのコラボピザ。公式なコラボレーションはかなり珍しいかもしれませんね。

しかも、このピザ持ち帰り用のボックスは、長嶋さんがデザインを手掛けたこだわりのパッケージ。お味はかなりニンニクが効いていて、パンチのある味！辛味噌と玉ねぎの甘さが合います。

「今日のピザ」等もあり、日々違うメニューがあるので、訪れる度に何を食べようか、楽しみになりますね！

3月から9月までの限定販売ですが、プレミアムかき氷も人気！10月からはスープ販売もあります♪

気軽にピザづくり体験も出来る！

なんと、毎週土曜日にピザづくり体験教室も開催しているんです！うちも子供が小さい頃は、ピザ作りを家でもやりました！こねたり伸ばしたり、好きな具材を載せたり。楽しいですよね♪団体様や、平日希望の方は、事前予約となるそうです。

様々なターニングポイントを経て

長嶋さんは元々、ファッションデザインを業としていたそう。ある時、生死に関わる事故にあい、それが事の始まりなのか、その後、寄居町「金太郎」のオーナーのお導きや後押しもあり、長嶋さんがピザ職人へ。道路拡張でお店が閉店する事が決まっていた中、「生かしていただいたこの命、人の役に立たなければ…」と、被災地での炊き出しに参加。そして現在、農林公園で、本格イタリアピザ金太郎のオーナーに。なんともドラマティック！色んな経験をしたからこそ作り出せるものってあると思うんです。

ちなみに、長嶋さんは、リアルな人との繋がりをとても大切にされているので、「石窯焼きピザ　金太郎」のSNS等はありませんので悪しからず。「営業時間は農林公園に順じますが、よほどの悪天候でない限りお店は開けているので、皆さん来てください！」と優しい笑顔でおっしゃっていました。

皆様も是非、シゲタダバスコと金太郎のピザを味わってみてください。心が温かくなりますよ。

埼玉県農林公園には、直売所、ジェラート、うどん店もあり、一日中、お子様からお年寄りまで楽しめます！THEベジタブルテーマパーク！といえるスポットですので、是非皆様お越しください。

取材・執筆：VTPライター 橋本梢